開催にあたって

システムオンチップを実現するEDA技術

EDA TechnoFair '98 実行委員会 
委員長 藤波 義忠/日本電気(株)


 (社)日本電子機械工業会(EIAJ)主催であるこの "EDA TechnoFair '98" は皆様の暖かいご支援のもとで、今回で第5回目を迎えることができました。

  EDA(Electronic Design Automation)とは、各種エレクトロニクスシステムやそれを構成する半導体やプリント基板の設計を自動化する技術であり、一般にはCAD(Computer Aided Design: 計算機援用設計)と言われますが、機械系、建築系...等多くの分野でCADが活用されており、半導体・プリント基板設計を中心とした電子系CADがEDAと言われます。

  半導体デバイステクノロジの進歩はめざましく、数百万ゲート規模、数百MHz以上の動作速度の回路を1チップで実現する事が可能となり、今やシステム全体を1つのチップに実現するシステムオンチップ時代となりました。

  LSI上にCPU/DSP、アナログ/デジタルやメモリを集積した付加価値の高い、高機能、高性能なシステムが実現されます。

  その一方でシステムを実現する面では多くの課題があります。システムのライフサイクルの短期化による設計期間の大幅な短縮化、デジタル/アナログ/メモリ、あるいは画像/通信/データ処理など異種の回路や機能を高度にハンドリングし集積化する技術や0.25μm時代となり微細化に伴う新しい技術への解決が必須となっています。これら技術課題への対応として、従来からの" 設計の複雑さ" への戦いに加え、21世紀へ向けての "IP:Intellectual Property(LSIを構成するために必要な各種ハードウェア/ソフトウェア機能を実現しているブロック)" を中心にした新しい設計スタイルへの変革が始まっています。

  このようなシステムオンチップ時代の大規模、高性能、高速LSIを、またLSIを搭載するプリント基板などの電子機器を短期間に、かつ確実に、そして最適に設計する為には優れた先端EDAツールのいち早い導入と設計手法の革新がシステムの実現、ビジネス優位力の維持に不可欠となっています。

  "EDA TechnoFair" はこうした電子設計の自動化に関する国内外の最新技術、システムを一堂に会して展示を行い、EDA分野の成長と発展に役立てエレクトニクス技術のより一層の進展を図るものです。

 

アジア・太平洋地域のEDA技術国際会議である第3回ASP-DACと同時開催される今年度は過去4回開催された幕張メッセからパシフィコ横浜に会場が移り、新しい場所での活気ある開催となることと期待しております。

  また、新しい企画としてEIAJ・EDA技術委員会のEDAビジョン研究会によるEDA技術ロードマップ作成成果発表の展示、また出展各社が特定する顧客に対するデモンストレーション・商談に利用いただけるスイートルームの設置、EDA技術に関し自由な意見交換ができるWWWによる掲示板も設置しております。恒例のイベントである出展各社の新製品、新技術紹介を行う出展者セミナー、国内外大学のEDA関係最新研究成果をデモンストレーションする "ユニバーシティ・プラザ" も企画しています。

  是非今年も "ASP-DAC '98" 国際会議と共に "EDA TechnoFair '98" に多数の方のご参加を頂きますよう心からお待ち申し上げております。

 
 

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